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115,116鞍目 馬脚バンザイ!イメージ通りの正反動!

久々やりました。正反動!
前回、馬脚に感覚が得られたため、一歩進めて、床の上や、自転車でのトレーニングをしてきましたので、これがイメージ通り馬の上で再現できるか試してみたかったのです。

実は、今までは、なかなか正反動をやらせてもらえていませんでした。
「自分で組み立てて騎乗」が大命題の我がクラブですが、たま~に、正反動してみると「軽速歩で~」と直されてしまうことがほとんどでした。
その度「ああ、やっぱりまだまだその域ではないのだな」と、悔しい思いをしていたのですが。
他方では、その頃の自分の正反動に、納得できていなかったのも確かなことでした。理論はあれど、体がついて行ってない、って感じで。結果、反動に耐えるような、消極的な正反動になっていただろうな、と理解しています。
でも。
今日はレッドカード切られずに、自由にやらせていただけました(喜)・・今日は馬場に3組だったので、単に目を掠めていただけかもしれないが?(笑)

試み。大成功と勝手に言います(笑)
理論上の目指すところと、自分の体で目指すところが初めて一致した感じです。

あくまで私の感覚ですが、ほとんど浮遊しているような感覚になりました。
人間の脚の等速運動による推進力と、馬の前進力により、人と馬が同時に移動していくことが可能になっていると考えます。

例えばスケート。
全く滑れない人と、プロのスケート選手。同じ体重。
同時に同じ他力で押し出したなら、プロのスケート選手の方が、必ず長い距離を滑るはずです。

長い距離を移動するのに必要な条件は
①前進気勢(氷を押す力)
②身の軽さ
になります。同じ力で押し出されるなら、軽いものの方が、長い距離を進みますよね?

①、②ともに、体の使い方一つで作り出すことができます。
よって、プロと滑れない人とでは、かなりの差がつくと思います。

正反動も。
馬の前進気勢を邪魔しないこと。同時に、行き過ぎないための逆ベクトルの力が働いていること。
反動をモロに受けるような重さが乗らないこと。

が私にとっては必要です。

よく言われる「力を抜いて、バランスよく乗ればいい」

ですと、私の体はグニャグニャとなってしまい、そもそもバランスを保つことができません。
もちろん、ベストの場所に毎回落ちることができれば、落とされることはないでしょうが、リスクヘッジがありません。
そういう状態は心に余裕がありませんので、必然的にアウターマッスルが固くなり、硬い体となり、結局バランスを失ってしまいます。
そして、完全にブランブランになってしまう足は、太ももだけでなく、つま先までもが下がり、鐙が抜けたり、深くなってしまったりする。脚の扶助どころの話ではなくなってしまいます。

では、どうやったら上手くいくのか。
今回試したのは、「足元から体を引き上げる力」です。
体の中を貫く、筋膜の経路。これが使えると「軽い動き」「くびれ」「お腹のスリム化」に絶大な効果が生まれます。三浦大知さんのダンスにおける浮遊感はこの賜物です。
乗馬では、内もものコンタクトが強まり、馬の背との間に隙間が生まれます。(そこに背から降りることで、坐骨の存在感が生まれます)足が安定してブラブラしなくなります。
上下する馬の背中の上で、そもそも斜め後方に向かって浮き上がっておくわけです。これは、逆ベクトルの力に相当します。
この力がそもそも強すぎる人(引き上げているのではなく、鐙を踏みすぎる人も多いかも)には、「力を抜いて」というアドバイスは的を得ることになりますが、弱い私にとっては鬼門となります。
運動にはこうした一面があります。
人の体が違うのですから、感覚も違う。うまくいくための道筋・方法も異なります。

そして、逆ベクトルだけではやはり、馬に遅れ、引っ張り、振り落とされてしまうので、適度に馬の気勢に同調していくことが必要になります。
そこで使うのがハムストリングと股関節。高速軽速歩で、鞍壷に対して、反動と拮抗するように屈伸運動をし続けるのです。

試みは大成功でした。
巻乗りも、S字も全く無理なく出来ました。自然に内脹ら脛が馬体にあたります。
一度だけ、ですが、長蹄跡から、くるっと巻乗りの軌道をきれいにイメージ出来た時、馬がすっとそのラインに入ってきてくれたことを感じました。大感激しました。
今までは「イメージしなきゃ絶対曲がらないんだな」だったのですが、「本当にイメージすれば曲がるんだな」と思えた瞬間でした。そのくらい感触が違いました。
あ~、この子、こういうことちゃんとできるんだな。私ができてなかっただけなんだな、って、次の瞬間には猛反省しましたが(笑)

やっと、自分の体を、馬の上でイメージ通りに動かせるようになってきたように思います。
その分、足らないところもしっかりわかるようになってきました。

足首がまだ日和ます(笑)
脚とはねじれの構造なので、柔らかい私の足はいわゆる「ふんばり」を効かせることが難しいのです。
今までの癖もありますので、かなり手ごわい。今日も停止の時に拍車が当たる状態になってしまっていて(!大ダメ!)注意されました。
でも、いちいち馬の上で自分の体の癖を気にしていたら、馬の動きに集中できません。私は無理です。
ですので、無意識に、いいポジションになるように、体を作り上げるしかない、と、取り組んでいます。
時間はかかりますが、これが私には確実です。
おかげで随分体も変わってきていると実感できています。
馬をやってなかったら、ここまでこの速さでは来られなかったと思います。馬との出会いに心から感謝感謝です。
ヨガでは自分の感覚だけが道しるべですが、乗馬では「馬に伝わること」が求められますので、より明確な現状把握と目標設定を求められることになるわけですね。「動いている」という刻々と変化する「負荷」もかかることになります。これは、面白さでもあり、乗馬というスポーツの持つ特徴と言えましょう。

左手前の苦手なお馬さん。
今日は、駆歩内方姿勢撮とらせる時、私の内方脚が後ろに来易いこと。外方脚の合図のタイミングが一息早いこと、を教えてくれました。

歩き始めは左に刺さって刺さってどうしようもないけれど、徹底的に押し出して、押し出して頑張って。
一通り終わった後には、真っすぐに自分で歩いて終わります。
馬に人が乗るのは虐待という考え方があるのも知っていますが。
人が乗ってこの対話をしなければ、この子はこの歩き方にならないことになります。
人も、自分のやりやすい方法だけで体を動かしていると、偏りから体調不良を引き起こす。
私は愛を持って、私のお客様に「やりにくい動き」に取り組んでいただいていますが、馬に対しても同じことが成り立つと思われます。

拍車を当てることにも、ムチを入れることにもビクビクでしたが。
もっともっと上手く乗って、お馬さんに「良い」運動に一緒に取り組んでいきたいと願うようになりました。

ここまで導いていただいた、先生方とお馬様達の忍耐と根気に心から御礼申し上げます。

今後の課題は
①吸い上げる力と座っていく力の融合。調節。
②おしりの下で馬の足の動きをしっかり感じられるようになること。
③みぞおちと坐骨ベルトの可動域を広げて、適切な移行ができるようになること。
④動きに安定性を持てるようになること

脚に集中してレッスンを繰り返していると、手綱は遅れて使っても十分だと実感します。
まあ、今細か過ぎること言われても絶対できないけど~(笑)
でも、脚が使えるようになったら、途端に周りを見たり、先の図形を意識する余裕も出てきたし、そうなると、馬への信頼感もましてきました。
自分が出来るようになることで、馬も信頼できるようになっちゃうんですね。
逆返せば、自分ができないから、馬のできる、をキャッチすることができず、信頼も生まれて来ないってことで。。。うぐっつ!!

まあ、自己嫌悪をえぐってみても、上達を遠ざけるだけなので、ほどほどにしましょう。
スポーツにメンタルは大事なのです。
サラっと反省。じっくり立案。とっとと実践!!!
上達の秘訣です♥

そして、もっともっと、自分の体の感覚を磨こう、繊細なコントロールを物にしよう、と思うのでした。
まだまだまだまだ雑なんで~す!!!
そうでなければ、馬に正しく伝えることはできないと確信しています。
手が上がってくるときは、絶対に下半身に原因があります。股関節もっと整えて力をつけたい!!!!
ねじれの力は遠心力を逃がすのに有効。柔らかくしすぎるとコントロールが難しくなるので、体軸力の強化と相談しながら広げていこう。

夏が来る前に、もっともっとお馬さんの「できる」を感じるために乗りたい~と思うのでした。

楽しいなあああああ。乗馬。

「引き上げる力」を身につけたい方は、是非HPよりコンタクトください。
各種ワークショップ・パーソナルトレーニング承っております。
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by jo-batoyoga | 2019-05-09 21:30 | 乗馬日記

初めての乗馬にヨガはどう役に立ってくれるのか?&トレーニングいろいろ


by tao